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阿部「……はぁ、佐久間。」



佐久間「ふぇ?あべぇちゃん?」

 
 
 
 
 
あれ?阿部ちゃんが見える、幻覚???

 
 
 
 

阿部「ちげぇよ」



「私が連絡して来てもらったの。送っていくの私じゃないほうがいいかなって思って」

 
 
 
 
 


私じゃないほうがいい、なんて、そんなことないのに。
俺にとってAは大事な大事な友達なのに。
でもまぁ。今頃怒りを抑えられなくなっているサキにAがあーだこーだと言われるかもしれないって思ったら、、
 
 
 
 
 
 
 

佐久間「あべちゃぁん、あんがとっ」



阿部「阿保。飲み過ぎだ、馬鹿」
 
 
 
 
 
 
 
 
 

阿保と馬鹿、両方ついた…………


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 


居酒屋でAをタクシーに乗せ別れた後、結局阿部ちゃんに家まで送ってもらうことに。

 
 
 
 
 
 
阿部「お前さ。ほんとAちゃんに感謝しろよ」



佐久間「ぅーーーーん」



阿部「…………あんな、いいこ、まじでいないぞ」



佐久間「およ?阿部ちゃんそういう感じっ?」
 
 
 
 
 
 
 

外の空気に触れたら酔いが少し冷めてきた。
それにしても阿部ちゃん……まぁ阿部ちゃんだったら彼氏として認めてやらん、こともないっ。
 
 
 
 
 
 


阿部「ちげーよ。そんなんじゃないけど。でも、あの子、だいぶお前との関係、大切にしてる感じだったからさ。お前もちゃんと答えてやれよって思って」



佐久間「わかってる〜。Aはまじで俺にとって大事なやつ、だもんね、ひひひっ」



阿部「はぁ〜。わかってるのかな…」

 


 
 
 

そんなことわかってる。こっちから手放したら簡単に離れていっちゃいそうだもんな。
 
 
 


 

阿部「俺からしてみたら2人とも気持ちに何層もフィルターかけすぎ。もっと素直になんなよ」



佐久間「すなお……??」

 
 
 
 
 


素直に??いや、俺はどっちかというと素直に気持ちを言葉にするタイプなんだけどな……

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

佐久間「……あべちゃん、きもちわるいぃ…」



阿部「は?!家まで頑張れよ!!?」

 
 
 
 

素直になったらキレられました………。
 
 

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作者名:ねこ | 作成日時:2024年3月28日 14時

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