ヤンキーの彼は岩本照【snowman】

ヤンキーの彼14 ページ14

佐久間side



『す、すごい、なんかカッコよくなったね！』









照に向けて目をキラキラさせるAちゃん。

その様子を見て

ついニヤける。

しかも照にこんな笑顔見せる人


俺以外に初めて見たよ！！


すごいいい感じじゃん2人！









岩｢……｣









と思えば沈黙。

ちょ、なんか話してあげて！？笑









佐｢Aちゃん、スマホで俺らのダンス撮ったから見てみて！｣









見る見る、と興味津々なAちゃん。

その隙に、照に話しかける。









佐｢ちょ、話してあげなよ！｣

岩｢むり｣

佐｢なんで｣









断固拒否。

どんだけ人の目を気にしてても

いくら無視はね？

人として良くないし、

Aちゃんに嫌われちゃうよ？？









岩｢恥ずいんだけど｣









ボソッと呟いた。









佐｢え？｣









俺の聞き間違いだろうか









佐｢え待って待ってなに？｣

岩｢は？なに｣









今、恥ずいって言った？









佐｢もっかい言って？｣

岩｢言わせんな｣









視線を外して少し照れた様子の照。









佐｢まじ…｣









そんなピュアな一面があんの？？





え、かわい







え…









佐｢俺、女だったら照に恋してる｣

岩｢キモ。さっさと踊れよ｣

佐｢んは笑。今日はキリいいからもう終わる！｣









あそ。と返事して

照は立ち上がりスクバを肩に担ぐ。



待って照、



このまま終わらせないからね？









佐｢ね、翔太この後部活？｣

渡｢うん、俺もう行くわ｣

佐｢あ待って、俺も部活行く！｣


岩｢は？｣









佐｢てことでさ、照、Aちゃんを頼んだよ！｣

『え！？』

岩｢……｣









渡｢ちょ、何でお前が部活来r｣

佐｢いいじゃん！久しぶりに皆に会いたくなってさ！｣

渡｢むり｣

佐｢え？｣









俺、元ダンス部なのに？笑









佐｢じゃ、俺らもう行くね！ばいばい！｣

渡｢ちょ、おまっ！｣









嫌がる翔太の手を取って、無理やり教室を出た。









照、掴んだチャンスは逃さないでね。









恥ずいとか言ってないで









ちゃんと仲良くなってね？笑

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