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ずっと火の近くにいると、舘さんが声をかけてきた。
宮「食べてる?」
「焼きながら永遠に食べてます。
私多分1番食べてると思います。笑」
宮「そう、それなら良かった笑
ごめんね、全部やらしちゃって
もーちょいで翔太帰ってくるって」
「全然!
あ、今LINE見ました。翔太帰ってきたときに一緒に食べる人も必要かなって、食べる準備してます笑」
宮「うん、翔太喜ぶと思うよ
アレも喜んでくれるといいね!」
冷蔵庫を指さして、また輪の中へ。
翔太だけに作ってるものがあると、分かっているあの顔。
…最近、舘さんのいい笑顔と悪い笑顔の区別できるようになったかもしれない。
みんな、ほどよくほろ酔い。
時刻は21時過ぎ。
…今日蓮も泊まっていくのかな。
だとしたら、康二くんの部屋に寝るのか。
菜「Aっ美容師はまだ?」
「それしか言わないじゃん笑
もうすぐ帰ってくるって」
菜「なんか…嬉しそうだね?」
「うん、初めてのバーベキュー楽しいし」
菜「ちがう、美容師さんが帰ってくるのが」
「…ばか、そんなことないから、普通だし」
菜「ん?なんか、いつもと香水変えた?」
「ううん、何も?あ、さっき蓮にぶっかけられた」
菜「そっか笑、めめも動き出したか笑」
「え?」
菜「ごめんこっちの話、まだかな美容師さんっ」
「私ここでちょっと片付けとかしてるから、
あっちでまだ食べていいよ?」
菜「ふふふふ…わかった、邪魔されたくないのね?
はいはい、邪魔者は退散しまーす
めめはうまくやっとくからね
でもあとで紹介してよ!!」
私よりも、翔太に会うことを楽しみにしてる菜月。
蓮はうまくやっとくってなんだろ?
それより…別に邪魔者なんて言ってないのに。
…なんか、翔太が帰ってきたときにちゃんとおかえりって言いたいって思った。
あー、だめ。頭おかしくなる。考えるのやめよ。だめだ。
さっき舘さんと食材を切ったり、お皿を使ったりしたものを片付けながら翔太を待つ。
食器棚に食器をしまって振り向くいた途端、
「うわあっびっくりした…」
渡「俺はおばけかなんかか」
「もう、声かけてよ…おかえり翔太」
渡「ただいまー、はぁ疲れたみんなやってる?」
「うん、中庭で楽しそうにしてる」
渡「Aはここで何してんの?」
「…翔太のこと待ってたのー」
渡「え?マジで?かわいいことすんじゃん」
心臓もたない。私。
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年1月30日 16時