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臣side
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Aがこの先、心を許して甘えられる人は
どんな人なんだろうとふと考えて何故か心が苦しくなる。
おいおい、おかしいぞ俺
...「俺も少し寝よ」
そう口にしてAの頭をそのままに座席に浅くズリズリと座り直してソファーにもたれる
どうしても手のやり場がなく
触れていたいと思う感情を抑えきれずに
サラサラとAの髪を撫でた。
...
..
.
空港からホテルに到着して部屋へと移動する。
「部屋はここです」
荷物を持った岩ちゃんに連れられ部屋に入った後ソファーに座って早速pcを開いて仕事の続きを始めた
「では、パーティーは明日なのでまた準備前に声かけます」
「はいよー」岩ちゃんに軽く返事をして
ふとAを見ると
部屋を後にする岩ちゃんに着いて行こうとしてた。
やべっ!
慌ててAの後を追う。
すかさず岩ちゃんの疑いを持った声が聞こえた
「どうしました?」
『え?...次は私の部屋に...案内してくれるんじゃ...?』
「...は?」
さっきの演技とは裏腹にポンコツすぎるA。
背中越しに見えた疑いの目をAに向ける岩ちゃん...
もう考える暇もなくAを後ろから包み込んだ
「何言ってんの、一緒の部屋に決まってるだろ」
ハグをしたままAの首筋に顔を埋めて話す。
「やっと2人きりになれる...」
吐息がかかりくすぐったいのかAは首をすぼめた
部屋を出ようとしない岩ちゃんに
"空気読んで、早く出ろよ"と言うと岩ちゃんは出ていった。
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作者名:青空 | 作成日時:2024年3月26日 1時