5にん 22

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風磨side

聡は怯えてるけど別にそんな酷いことされるわけじゃないのよ？パンツ一丁にしたところで兄貴見たら頷いたからこれでいいか。

「やだぁ！」
「ここ立ちなさい」
部屋の姿見の前連れて行く。兄貴も立ち上がって来たし、聡は涙目で顔下向けてるけど…

「見て。綺麗な体でしょ？」
「ぇ」
「聡、こんなに綺麗な体なの。もう二度と自分で傷付けないで。わかるね？」
「ぁ…ぅ…」
「ね？ちゃんと見て？」

聡の目からポロポロって涙が溢れて、兄貴が頭撫でてやってる。うん。いいんしゃない？これね、兄貴が親父にしてもらったんだって。中学生の頃に友だちにガリガリだってからかわれて、深夜に無理矢理食べようとして吐いた時に。こんな綺麗な体なんだぞって。

「もーっ…ひっく、しないっ」
「よし、じゃあお尻痛くしとこうか」
「ん〜ぐすんっ」
泣いて兄貴にしがみついちゃってるし、兄貴も優しい顔してるし厳しくはならないな。

「聡〜一回離れて。まだお仕置き終わってないよ」
「んーひっくぅ」
「仕方ないなぁ。今回だけだぞ？」
無しになんのかと思うじゃん？兄貴がベッドに座って聡のお尻だけ出るように抱っこし直してる…

パアァァァン！
「うわぁっ？！」
「こら。暴れないで」
パアァァァン！パアァァァン！パアァァァン！

10回かな。落とされて兄貴が俺の方見た。
「聡の板取って風磨の思う回数だけ叩いて」
「やだぁぁ！ごめんなさいー！ふーまく！やだー！」
仕方ないかな。もう二度と自分の体切って欲しくなんかない。兄貴の本棚から聡の板取り出して振り上げる。

バチィィン！バチィィン！バチィィン！
「痛いっ！」
めっちゃ弱く5回だけね。本当に心から、聡が毎日楽しく学校行けるようになってよかった。

「聡、終わり。もう二度とするなよ」
「わがっだぁ！ごめんなさいー！」
「あとお前、門限破んなよ？今回のだけは見逃すけど、門限はお前を守るためにあんの」
「わがっだー！」

「でもさ、正直生きて、幸せになってくれたらそれでいいんだよ。聡。悪いことしたら怒るし叱るけど、好きに生きなさい」
「ぅ〜…ひぐっ！」
「勝利にちゃんとありがとって言っといで」
「んー」

3人でリビング降りたら、勝利がマリと遊んでくれてた。勝利ね、聡のこの一件で大活躍だったんだ。毎日聡が学校から帰ったら抱きしめてくれて、俺も兄貴もいない時に泣いて帰って来たらずっと相手してくれて。

★リクありがとうございました！

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