5にん 22

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風磨side

聡とマリの相手してたら勝利がぐずってるわ。聞き耳立ててたらしんどいらしい。布団敷いてやってチビたち連れてさっさと上あがる。勝利も兄貴と2人の方がいいでしょ。

「さ、マリも聡も寝なさいよ？勝利は大丈夫だから」
「…ぅん」
「どした？マリおいで？」
なんか2人とも暗い顔で返事するから。聡は部屋行ったけど。

「ん〜ふーまくん…」
「どした？眠いの？明日の準備したなら寝よ？ベッド入りな」
「…ん〜ぐすっ」
まじかぁ。今日ぐずられんのキツいわ。

「マーリ、泣かないよ。抱っこがいい？」
「しょーりっ…」
「んー？大丈夫。勝利もちょっと疲れちゃっただけだよ」
「…ぼくっぼくぅっ」
「どしたぁ？」
「ん〜」

しばらくぐずってたけど眠さが勝ってきたのか寝ちゃったみたい。聡の部屋覗いたらまだ起きてたから早く寝なって声かけてから下降りる。

「兄貴、勝利どう？」
「ちょっと座薬入れるわ」
「あー取ってくる」
これは勝利たちには絶対秘密なんだけど、チビたちが熱出した時は寝てる間に座薬入れたりする。意外と起きないんだよ。マリは起きるから意味ないけど。

渡したらそーっと押し込んでる。勝利も起きかけたけどそのまま息荒く寝てるし。明日下がってるといいけど。
「あの、入っていい？」
2人で勝利の冷えピタ替えたりしてもう2時前、急にドアが開いて聡が入って来たからビックリした。

「どしたの？寝れない？」
「んーん…勝利大丈夫？」
「あぁ、喧嘩してたもんな。大丈夫だよ」
「あのね…ごめんなさい。俺っ、意地悪したっ」

俺らの顔は絶対見ないようにしながら聡が頭下げて来た。兄貴の方見たら肩すくめてるし。
「意地悪ってなに？」
「しょーりっ体調悪いのわかってたのにっ、健人くんたちに言わせないようにっ邪魔したっ…」
「はぁぁぁ…勝利も言ってたよ。邪魔されて言えなかったって」

そうなんだ…あんま気づかなかったな。チビたちテンション高いなとは思ったけど。
「もう遅いから、明日話しよ。マリもでしょ？」
「ん…マリもだけどマリは俺が巻き込んだからっ」
「分かってるよ。もう寝なさい。おやすみ」

兄貴が聡の背中押して部屋から出した。ったく…でも自分から言いに来れるなんてえらい。
「風磨行ってやって。どうせ泣いてるから」
「はいはい」

聡の部屋行ったらベッドに寝そべりながら枕に顔押し当ててた。
「聡」
「〜っ」
「自分で言えて偉かったな。責任感じちゃったな。勝利は大丈夫」

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