5にん 22

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風磨side

やってくれんな。ほんとに。兄貴に渡されて泣いてるマリ連れて、シャワーかける。ヒックヒック泣いてるけど、まぁお湯でやってたら割と順調に綺麗に取れたかな。

「ん。終わり。遊んどいで」
「ふーまくんもっ…一緒がいい〜」
「え〜」
服汚れるじゃん…
「うぇっ…」
「あー。泣くな泣くな。わかった。一緒に遊ぼうな」

しょうがないや。チビの涙には弱いの。先にマリを庭に行かせてからさっさと着替える。あ、兄貴の分も持ってってやろ。

「兄貴〜着替えよ」
「お、ありがと。今日は遊ぶか〜」
勝利は多分反省させられてるっぽいな。ま、仕方ないか。警告されてたしな。

「ほら、聡〜そっち水行くよ〜」
「うわぁ！早いよぉ！！」
「ほら。飛んでみな！」
俺も兄貴も、チビたちのこと何歳だと思ったんだろうな。まぁ楽しそうだからいいんだけど。

「はぁ〜いっぱい遊んだね。ジュース飲む人〜」
「飲む！」
「僕も！！」
「じゃあ一旦休憩。そこ座って待ってて」

さっきは俺も兄貴も一緒に居なくなったから、今度は俺は見張り役。楽しそうな2人と喋ってたら兄貴が持って来てくれた。

「勝利見てくるわ」
「え？あいつ高3だぞ？そんな今更スライムで遊びたいとかで拗ねてないでしょ」
「いや〜分かんないよ？意外と遊びたいかもよ」
「ふーん？じゃあジュース飲んだら軽く遊ばせとくわ」

兄貴が何故か勝利の部屋見に行くって言うから。ま、軽く1時間は経ってるもんな。最後の約束させてこっちも終わらないとだな。

「聡、マリ、最後どれで遊ぶ？」
「僕これ！！！！」
「俺もそれがいい〜」
「僕が先だったぁ！」
「こら。喧嘩しない。ジャンケンしな」

2人がジャンケンして、結局聡が勝ってマリが若干拗ねつつ他の選んでたら、兄貴が勝利連れて降りてきた。え、泣いた？そんな厳しくお尻叩いたのかな。

「はい。勝利」
「マリ…ごめんね」
「いーよっ！しょーりもあそぼーよー！最後だって！」
「ん…」
「勝利はどれにする？」

兄貴、めっちゃ優しく聞くじゃん。勝利はずっと兄貴のそば離れずに一緒にスライム選んでもらってるし…さっきまでのヤンチャさはどうしたよ。幼児か？

「うん。じゃあこれにしようね。聡もマリも水出すよ〜！」
「うん！」
「ほら、勝利も行っといで」
「……」
「風磨、連れてってあげて」

は？？手がかかる坊ちゃんだな。
「勝利おいで」
手引いてマリたちがいる方連れてったら、兄貴思いっきり俺に水かけてきやがった。めっちゃ笑ってるし！！

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